今日もX’masセールの準備をしていたら、「焼きリンゴとコーヒー」が頭に浮かんできて、急に食べたくなったので、おやつに作ろうと、、、仕事を中断して一休み。

リンゴを丸ごと焼くのは時間がかかるので、薄めにカットしてオープンに入れた。

 

 

その時、ふと昔のことを思い出した。

 

昔のことを思い出すのは、お皿を洗っている時とか、料理している時とか、、何も考えていない時、ふと思い出すことが多いように思う。

 

それは、私が高校生の時で50年も前のこと。季節は、今頃だったと思う。

 

当時、父が「ガス展」(ガス器具などの展示会)とやらに行ったらしく、嬉しそうに、段ボールを抱えて帰ってきた。

 

私には、父がまるでスキップでもしながら帰ってきたように見えた。子どもが何かに勝ち誇ったようにとても嬉しそうだった!

 

なんと、ガス台の上に置いて使うオーブンを買って来たのだった!

 

そして、私に「これでケーキを作ってんか。これからは、ケーキくらい作れやななぁ」と言った。

 

もちろん、私は、大喜びした。しかし、当時、ケーキの型は、田舎には売っていなくて、東京の叔母に頼んでレシピとともに送ってもらった。ちなみに叔母は、料理教室に通っていて、おかし作りが上手だった。

そこで、クリスマスには、ケーキを作ろうと息込んだけれど、うまく膨らまず、ペッチャンコのままだった。その結果、クリスマスには、そのペチャンコケーキを家族7人が食べることになった。(笑)

当時は、作り方のビデオも画像もなかったので、うまく作れなくて当然だったと思う。

 

その後、親元を離れたので、父に美味しいケーキを作ってあげる機会はなかった。

 

結婚後、ケーキと言えば、子どもたちに作るイメージしかなかった。

 

喜んで段ボールを抱えて帰って来た時の父の様子は、今も覚えている。すごく父の愛情を感じる。

 

父は、なかなかオモシロイ人だったなぁと思う。

 

それにしても、なぜ、急にこんな昔の事を思い出したのだろう。

そう言えば、明日は、父の命日だった、、、。

 

 

父と鈴虫