最近、「ドクダミ」にハマっている私ですが、実は、46年も前から「ドクダミ」と私は、ご縁があり、思い出話があるのです。
学校を卒業して、神戸の真珠の会社に就職しました。将来、真珠のバイヤーになることを目指していました。そのためには、真珠をよく知る必要がありました。
そこで、私は、真珠の輸出部に配属され、外国から発注があると、輸出書類を作成して、その真珠を持って、県の総合庁舎の中にあった農林省の真珠検査所へ先輩のMさんに同行して行っていました。
真珠を輸出するには、国の検査が必要でした。品質を保つためですね。
そこへ、週3,4日は、通っていました。高価なものを運ぶので、会社の運転手付きの黒のクラウンでお出かけでした。そして、会社のチケットでそのビルの食堂で昼食をとり、、、なんて良い仕事だろうと思いました。遊び感覚でした。笑
と言うのは、検査を受けている間、その様子を眺めながら、真珠検査所の職員の男性たちと話をしながら1日が終わる感じでした。楽しかったなぁ〜
なにせ、私は、その頃23歳の若くてピチピチの女性だったのですから、もうモテモテ、、、大笑
そこで、私を花に例えると何だろう?と彼らの中で話題になりました。
所長さんがすぐに「毒ダミだなぁ」と一言。
先輩のMさんも他のみんなも「そうだそうだ」と手を叩きながら嬉しそうに言うのです。とてもその場が盛り上がっていたけれど、きっと私は、口をとんがらせていたのでしょう。
私のテンションは丸下がりでした。「毒ダミなんて、ヒドイ!」と言ったら、、、
所長さん曰く「白い花が可愛いよっ!」って、、、。
うふふ、、、
「ドクダミ」の白い花は知っていたし、私も好みの花だったけど、でもやっぱり、その頃の乙女には「毒」だなんてイヤでしたね。
当時は、「ドクダミ」が十薬とも呼ばれていて、その効用の多さなどを知らなかった。
今は、あの所長さんは「ドクダミ」の一言で私を褒めてくれたのだと思います。とても光栄なことだったのですね。
単に花が可愛いと言う意味だけではなくて、私自身をも言い当てたのかも?なんて思ったりします。
ありがとう!所長さん。Mさん、当時の方々へ
てな訳で、、、
ここからは、自画自賛をお許しくださいね。
コムデシオガラスも「ドクダミ」のような気がします。
上品で可愛いだけでなく十役ありそう!
着ける方の良さを引き出し、自分が目立とうとしない。決して邪魔をしない。控えめで、美しい、、、なんて、ちょっと褒めすぎでしょうか?笑
今、私は「ドクダミ」は私の花だと思っています。
皆さまもぜひ、「ドクダミ」の効用を試してみてくださいね。
きっとお役に立ちますから。
所長さんは、当時、定年前でしたから、もういらしゃらないと思います。そして、Mさんも数年前に亡くなりました。今頃、私のブログを読んで「今頃、分かったか!また自画自賛してるな〜」と2人で言っているのではと思います。
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ガラスアーティスト。comb de shio主宰。
数々の賞を受賞後、1999年にグラススタジオ「comb de shio」を設立。独自の手法で彩色・焼成を繰り返し作り上げるモダンで新しい感覚のガラス作品は、壁面を飾るアート作品から、アクセサリーへと広がり、現在は様々なデパートやギャラリーを通して、感性豊かな女性達に支持されている。
本人曰く「面倒臭がり屋のおしゃれさん」。ガラスの美しさに留まらず、簡単に、楽に着けられるアクセサリーへの配慮やアイデアも、Isakoの作り出すアクセサリーの人気の理由のひとつ。
現在は、三重県津市のアトリエで、日々制作中。作品のこと、制作の事、おしゃれのことを気ままに綴ります。