私自身のこれまでと、これから
ここまで、
「comb de shioの「おしゃれ心」は、ただのおしゃれではない」
「波動と未来の関係」
そんなことを書いてきました。
振り返ってみると、
どれも新しく考えたことではなく、
ずっと私の中にあった感覚を
言葉にしてきただけなのだと思います。
振り返るために、書いたわけではなかった
最初は、
自分のために書き始めました。
なぜこんなにも長く、
ガラスを作り続けてきたのか。
なぜ今も、
やめたいと思わないのか。
答えを探すというより、
確かめるような気持ちでした。
書いているうちに気づいたのは、
私はこれまで、
「何かを目指して」
作ってきたわけではなかったということです。
ただ、
その時々の感覚を信じて、
手を動かしてきただけ。
でもそれが、
結果として今につながっていました。
うまくいかなかった時間も含めて
これまでの道のりは、
決して一直線ではありませんでした。
思うように進まなかったことも、
迷ったことも、
立ち止まった時間もありました。
でも今は、
それらを「失敗」だったとは
思っていません。
遠回りに見えた時間も、
静かに積み重なって、
今の私を作ってくれていた。
そう感じています。
売るためではなく、伝えるために
以前の私は、
「もっと伝わらなければ」
「もっと売れなければ」
そんな気持ちを
どこかで持っていました。
でも今は、
少し違います。
たくさんの人に届かなくてもいい。
深く、静かに、
必要な人に届けばいい。
そう思えるようになりました。
数ではなく、
質でもなく、
ご縁。
それが、
今の私の感覚です。
comb de shio が教えてくれたこと
comb de shio は、
私が作っているブランドですが、
同時に、
私自身の生き方そのものでもありました。
無理をしないこと。
飾らないこと。
自分をごまかさないこと。
そして、
品性を大切にすること。
それは、
「きちんとする」という意味ではなく、
自分の内側を丁寧に扱う
ということなのだと思います。
これから先のこと
これから先、
どうなるのかは分かりません。
でも、
無理に決めなくてもいいと思っています。
これまでと同じように、
感じて、
作って、
必要なら言葉にして、
また静かに手を動かす。
それだけで、
十分なのだと思います。
最後に
ここまで読んでくださった方が、
もし、
「少し気持ちが軽くなった」
「自分の感覚を信じてもいいと思えた」
そんなふうに感じてくださったなら、
それ以上のことはありません。
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comb de shio のガラスも、
この文章も、
何かを足すためのものではなく、
すでにあるものを思い出すためのもの
であればいい。
そう思っています。
この連載は、
ここでひと区切りですが、
私の制作は、
これからも続いていきます。
静かに、
私のペースで。
ここまで読んでいただけて、嬉しいです。
ありがとうございました。

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ガラスアーティスト。comb de shio主宰。
数々の賞を受賞後、1999年にグラススタジオ「comb de shio」を設立。独自の手法で彩色・焼成を繰り返し作り上げるモダンで新しい感覚のガラス作品は、壁面を飾るアート作品から、アクセサリーへと広がり、現在は様々なデパートやギャラリーを通して、感性豊かな女性達に支持されている。
本人曰く「面倒臭がり屋のおしゃれさん」。ガラスの美しさに留まらず、簡単に、楽に着けられるアクセサリーへの配慮やアイデアも、Isakoの作り出すアクセサリーの人気の理由のひとつ。
現在は、三重県津市のアトリエで、日々制作中。作品のこと、制作の事、おしゃれのことを気ままに綴ります。
