「もう、歳だから」
あなたは、そんな事をつぶやいて、自分にブレーキをかけてしまったり、何かを諦めてしまっている事、ないですか?
私は最近40代になってから、そう思う事が少し増えてきた気がします。
そんな時、いつも「何言ってるの!?」と背中を押してくれるのは、素敵な先輩方。
コムデシオのお客様の素敵な女性達です。
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今日は、69歳でピアスデビューし、
71歳の今「ピアスライフ」を思う存分楽しんでいるコムデシオの常連さま、Kimikoさんにお話を伺いました。
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「外国映画の女優さんの華やぎに魅せられて」
現役時代は、高校の化学の教師だった Kimikoさん。
ふんわりと優しい笑顔と、のんびり、ゆったりとした話口調からは、なんだか想像出来ないのですが、実は、理系男性の中で働き続けてきた、キャリアウーマンでもあります。
定年後は、大学で化学を教えたり、途中取得したカウンセラーの資格を生かしてスクールカウンセラーとしても活躍してきました。
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Azusa:
『 Kimikoさんは、どうして70歳を目前にして、ピアスを開けようと思ったのでしょうか?』
Kimiko :
『60代後半になって、少しずつ「歳をとってきたなぁ」と思うようになって。
やっぱりシワが増えて、顔色もくすんでくるでしょう?
段々と「歳をとったら顔の華やかさがなくなる代わりに、より綺麗に、明るく、華やかにしておかないといけないなぁ」と思うようになったの。』
そんな時、 Kimikoさんが心惹かれたのは、外国の女優さんたちでした。
Kimiko:
『外国映画を見ていると、私くらいの年齢や、もっと上の80代くらいの女優さんでも、素敵な鮮やかな色のお洋服やアクセサリーをしているでしょう?カラフルなお洋服に、ピッとさりげなくピアスをしたりして。いいな~、素敵だな~、といつも見ていたの。』
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「高価なイヤリングを落として、心が決まった」
外国映画の女優さんを見て、ピアスに興味があった Kimikoさん。
70歳近くなってピアスを開けるのは勇気がいるように思われますが、最後の決め手はなんだったのでしょうか?
Kimiko :
『実を言うとね、最後の決め手は、高価なイヤリングを落としちゃった事(笑)誕生石をあしらった、うんと高価なイヤリングね。駅で片方落としてしまった。もう、なんだか嫌になっちゃって。「もー!イヤだ!ピアスを開けよう!」と、皮膚科に走っていきました(笑) 』
Azusa:
『そう言えば、あの頃「今から皮膚科へ行くから、ピアスを開ける穴の位置をマジックで書いて欲しい!」とアトリエショップに来て下さいましたよね!』
Kimiko:
『そうそう、Isakoさんに穴の位置を書いてもらった(笑)
あの頃に丁度、Isakoさんと出会って、彼女がいつもショートカットにピアスをさりげなくしているのが素敵だな~と思って。
初めは「顔周りを華やかにしたい!」って思ってイヤリングを買いに行ってたんだけど、ピアスって、ほら、大きいのも、小さいのもあって、イヤリングより気軽につけている感じがして、おしゃれじゃない?
Isakoさんにおしゃれのアドバイスをもらいながら、コムデシオのアトリエショップに通って、ピアスいいな~と思って色々見ていました。
そう考えれば、Isakoさんに出会わなければ、やっぱりピアスは開けていなかったかもしれないわね(笑)』
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「ピアスを空けるのは、全然、恐くなかった!」
高価なイヤリングを落としたのをきっかけに、69歳でピアスを開ける事になった Kimikoさん。新しい体験を恐いと思ったり、ご家族の反対など何もなかったのでしょうか?
Kimiko :
『ピアスを開けるのは何も恐くなかったわよ。いつも行っていた皮膚科へ行ってパチン!パチン!って、一瞬。
医療関係の仕事をしている息子は、感染症を心配して少し反対したけど、主人は何も言わなかった。無関心なのかもしれないけど(笑)反対されても、開けてたでしょうから、私の性格を良く知っているんでしょう(笑)
ただ、みんなに心配かけないように、先生の言う事を良く聞いて、
消毒とかアフターケアはしっかり頑張りました。』
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「病院で言われた言葉にショック。」
無事、69歳でピアスデビューした Kimikoさん。
ピアスを開けて2年経過しましたが、途中、何もトラブルはなかったのでしょうか?
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Azusa:
『一度、ピアスの穴が化膿してしまったかもしれない!と、アトリエショップに相談に来てくださった事がありましたね。』
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Kimiko :
『そうそう。半年ほど経過して、ファストピアスを卒業して、好きなピアスを着け始めた頃、なかなか上手くピアスを穴に通せなくて、穴を傷つけてしまったのね、少し膿んでしまって。
心配して、皮膚科に行ったら先生に「もう、ピアスなんてしなくていいんじゃないですか?」と言われました。
とても良い先生で、悪気は全く無かったのは良く分かってるんだけど、なんだか「あなたは歳をとってるんだから、もう、ピアスなんて、そんな必要ないでしょう?」と言われてしまった気がして、悲しくて、悲しくて、落ち込みました。』
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Azusa:
『そうそう!そのままコムデシオのアトリエに来てくださって、Isakoさんと「歳を取ったら、おしゃれをしちゃいけないの!?」と2人で話をされてましたもんね!
その後、もう一度、女性のお医者様に相談してみたら?と、私やIsakoさんが行っていた病院を紹介させて頂いて。。。』
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Kimiko :
『あなた達が紹介してくれた病院に行ったら、3~40代くらいの若い女医さんでね。
「きちんと消毒して少し待てば、全然大丈夫ですよ。私は素敵だと思いますよ~ピアスを楽しむの!」と言ってくれたんです。
なんだか「あなたは十分、まだまだ女性として楽しんでいいんですよ。おしゃれしていいんですよ。」って認めてもらったみたいでね。あの時は、本当に嬉しかった。
今は、すっかりピアスホールも綺麗になって、あの時、諦めなくて良かった!と思っています。』
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「歳をとったからこそ、お洒落したいの!」
Kimiko :
『私はね、歳をとれば取る程、おしゃれしなきゃ!って、思ってるのよ。
若い頃はね、何もしなくても、そのままで綺麗じゃない?
でもね、やっぱり、少しずつ、華やぎが衰えてくるのを感じるから、自分自身の為にも、家族や、周りの人の為にも、おしゃれして、私なりに綺麗にしていたいの。
やっぱり、お婆ちゃんが、おしゃれして、綺麗にしてる方が、孫だって喜ぶし、周りの人だって、喜んでくれるでしょ!』
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Azusa:
『じゃあ、ピアスを開けて、後悔ナシですね!』
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Kimiko:
『全然!
私ね、90代のとってもお元気なお友達がいるの。
彼女がね、羨ましがって「ピアスいいわねぇ~、でも、痛いでしょ?恐いわ~」って言うの。
でもね、彼女、取れない眉墨(眉タトゥー)入れてるのね。
「私、そっちの方が、恐いわ!」って(笑)
「全然恐くないから、あなた、今からでも興味あるんだったら、ピアス開けちゃいなさいよ!」って、薦めちゃった。
だって、興味があるなら、90代だって、やってみたら良いじゃない?』
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歳を重ねれば、重ねる程、新しいことへの挑戦を諦めたり、もう歳だから、、、なんて言う言葉を言ってしまいがちになる、40代からの人生。
でも、時代は変わって、人生100年時代。
「100年生きる」と思うと、90代になったって、新しい事への挑戦を諦めるのは早いのかもしれませんね!
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69歳で、ピアスを開ける!挑戦をした Kimikoさん。
次の記事では、 Kimikoさんがピアスを開けてから変わったことや、どのようにピアスライフを楽しんでいらっしゃるかをお聞きしたいと思います。
是非、ご覧ください。
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▶︎【第2話:ピアスを開けたら、服のセンスも変わってしまった!】はコチラ
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▼Kimikoさんが写真で着用している伊勢志摩シリーズピアス「夜空」はコチラ>>
写真・文:AzusaToda
美術大学卒業後、デザイン事務所等を経て4年間オランダへ。オランダ企業でデザイナー・日本マーケット担当者等を経験。また、アーティストとして、ドイツ、パリなどの展覧会にも参加。帰国後、母Isakoの主宰するcomb de shioに参加。のんびりアートライフを楽しんでいる。
アトリエでの日々や、ギャラリー、デパートでの様子等など、コムデシオの、毎日をお届けします。