今日11月23日は、「新嘗祭」。本来、神宮行事ですが、私は、実家の菩提寺へ行って来ました。

私の実家のお寺では、11月23日は、毎年、「報恩講」と言うのがあります。

実は、何と40年あまり行ったことがありませんでした。

子供の頃、母に連れられて、お寺でお昼ご飯を頂く、これが私の「報恩講」でした。

恥ずかしながら、「報恩講」の意味をあまり今まで深く考えたことがなく、今日初めて、ググってみましたら、以下の通りでした。

報恩講(ほうおんこう)は、浄土真宗の宗祖(開祖)とされる[1]親鸞(1173年 – 1262年[2]) の祥月命日の前後に、救主阿弥陀如来並びに宗祖親鸞に対する報恩謝徳のために営まれる法要のこと。

遅まきながら、納得。

さて、お食事をご紹介します。

甘い小豆の入ったお味噌汁、これは驚きでした。そして、大きな大根(大根の3分の一程)と油揚げの煮付け、長時間煮込んだものです。すべて、ゆっくりと時間をかけて作られたお料理だというのがよく分かります。そんなお味です。

全くメニューも味も子供の頃と変わっていませんでした。

子供の頃は、正直、美味しいとは思えませんでしたが、なんと、それが懐かしく、この素朴なお料理の味がよく分かるようになりました。

たまらなく美味しくて、忘れられない味になりました。

隣から聞こえてくる話に耳を傾けると、懐かしい味でおいしいと言っている男性やら毎年こんなに同じ味にできるなあと感心している女性たちの声も聞こえてきて、私も同感。まさにこれが代々伝えられる味。歴史ですね。

私は、兄と一緒に行ったのですが、彼も数年前からこの味にはまっていて、「報恩講」の常連なのです。おかわり何回もしてました。笑

子供の頃に何を食べていたか、またその頃に作られた味覚が一生左右するのだと思います。

その時は、食べれなくても子供時代にこそ、手作り料理をいっぱい食べさせたいものです。

今日は、救主阿弥陀如来並びに宗祖親鸞様に感謝しつつ、父母のことも思い出しつつ、美味しいお料理をいただいた、秋晴れの良き日となりました。